第15回講座 絵を描く(2)

デジタルアート入門 人物を描く

第16回講座では、光の濃淡で絵を描くという考え方とその手法でのツバキを描きました。今回は人物画に挑戦です。人物画の場合も光の濃淡を基本に描いてみましょう。白黒写真を元にして、絵を作り、色つけを行います。細かなシャツの柄は、写真をベースとして拝借してしまいます。

レイヤーで部品を作り描き込んでいく

人物の写真を準備しましょう。スキャナーで読み込みます。白黒の画像ですが、描画モードはRGBモードにしておきます。

色を塗ったり、部品を描くときには必ずレイヤーを作って、そこに描きます。(読み込んだ画像に直接描くと失敗ができないからです)

色スポイトで写真の色を吸い取り、べた塗りします。

覆い焼きツールや焼き込みツールで陰影を付けていきます。このとき、露光量はできるだけ小さく数パーセント量でわずかな変化で描きます。

元画像を下敷きにして、描くレイヤーの不透明度を落として元画像と比べながら描き込んでいくのがよいでしょう。

顔のレイヤーや腕のレイヤーなど、いろいろな部品レイヤーを作り、描き込んでいきます。

部品は前後させて重ねますから、実際の重なりをあまり意識しない方がいいでしょう。

ワンポイント彩色

ポイントになる部品に色を重ねます。拡大してていねいに色塗りをします。不透明度を落として色を塗ります。筆ツールで塗るのではなく、選択範囲を設定して色を塗りつぶします。
髪の毛は一番難しい部品です。描き込みの濃度を変えたり、ぼかしツールなども効果的に使えます。

僕はマウスで描きますが、マウスの動作に自信がない人はタブレットを購入してでペン描きする方法もあります。

写真の不透明度を落として重ねると、リアルさが増しますが、この手法に頼りすぎると、手描きのおもしろさは逆に小さくなりますので、ほどほどに。

背景を工夫して描く


 人物画は、慣れてくると案外早い時間で仕上げることができます。顔や手のつくりには法則のようなものがあるからです。凹凸にできる影をうまくつかんで表現する技術が手につくまで、たくさんの人物画にチャレンジして、表現力を高めましょう。デッサン力に自信のない人も、写真をベースにして絵を描くことができるので、お絵かきが楽しくなりますよ。

 光と影を描くポイントは、覆い焼きや焼き込みツールの露光量を極力小さくして(2〜4パーセント)ぼかしを使って明暗を描くことです。じっくりゆっくり陰影を描くことが皮膚の質感を描くポイントです。

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