01・02・03 吉野川支流丹生川(丹生川支流宗川 桧川迫川) 

      

  丹生川は、上流の黒滝村から始まり、西吉野村(現・五條市西吉野町)を抜け、吉野川に注ぐ。黒滝村では放流事業を行っているが、五條市漁協は丹生川本流への放流は行っていないのでアマゴ入漁鑑札はない(宗川は入漁鑑札あり)。そこで、1月頃の厳寒期の日暮れ時を狙って本流を探り釣るのはおもしろい。ギンケと呼ばれる下降型のメスアマゴが取れることがある。脂肪を蓄えまるまる太って超美味。アマゴ域の他河川では禁漁期なので、解禁までのウオーミングアップで楽しめる。ここと決めたところで最低30分は粘る。ウグイに交じってギンケが上がればラッキー。
 桧川追川は、丹生川中流部左岸に注ぐ支谷。入り口付近の渓相は野趣に富んで竿を出したくなるが、カワムツの天国だ。谷沿いに車道が高度を上げて続く。谷の中ほどより上流がアマゴエリア。上流に行くほど水量は激減するので、生息数も少なく型も小さい。写真の20センチオーバーなら、この谷では最大級。早期以外はあまり期待できない谷だが、魚は天然の姿態で美しい。雨後のにごりのある状態で思わぬ荒喰いに出くわすことがある。この谷で僕は死ぬほど痛い目に会ったことがある。スズメバチの襲撃に遭遇した。(「僕らの良い日は昨日と明日」10章」)